2008年8月19日火曜日

ちりめん本版 しっぺい太郎 その2






ちりめん本版 しっぺい太郎 その1はこちら





しっぺい太郎(5)
しっぺい太郎(5) posted by (C)りうです



美しい満月が、恐ろしげに踊る化け猫達を照らし続け、
やがて真夜中を過ぎた頃、化け猫達は突然消えてしまいました。





しっぺい太郎(6)
しっぺい太郎(6) posted by (C)りうです



侍は朝日が昇ると同時にすぐお堂を出て、足早に進むと
ようやく森を抜け、村を見つける事ができました。



しかし、村では娘がさめざめと泣いており、皆も嘆き悲しんでいます。


侍はお腹が空いているのも忘れ「一体どうしたのだ?」と尋ねました。





しっぺい太郎(7)
しっぺい太郎(7) posted by (C)りうです





村人は首を振り、泣きながら答えました。



「毎年の事です!!


毎年、山の神にわしらの娘を生け贄として捧げなければいけないのです。
さもなくば、村を滅茶苦茶に荒らされてしまうのです!!」



生け贄を欲しがる神などおかしい、と思いながら
侍は更にくわしく話を聞きました。



生け贄を捧げる夜、娘を箱に入れ、侍が寝ていたお堂の前に置いておくと
夜明けには娘がいなくなっている、と言うのです。





しっぺい太郎(8)
しっぺい太郎(8) posted by (C)りうです



侍は、昨夜の不思議な出来事を思い出し、ふと尋ねました。



「誰か、しっぺい太郎という者を知っておるか?」



村人達は口々に、こう答えました。



「しっぺい太郎はとても強く、美しい犬です」



侍は皆にこう伝えました、



「うむ、そのしっぺい太郎という犬が、この悲劇を解決する糸口になるかもしれぬ」と。



そして侍はすぐにしっぺい太郎を借り受けました。





ちりめん本版 しっぺい太郎 その3はこちら





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